みなさんは低温調理するのにどんな袋を使っていますか?
真空パック機を持っているよ~という方は専用の袋やお店で使うようなシーラー用の袋を使っているはず。
一方で、真空パック機をお持ちでない方は、ジップロックやアイラップのようなポリ袋なんかを使用されているのではないでしょうか。
でも、そもそも真空パック用の袋とポリ袋は何が違うんでしょうか?
そして、真空パック機がない場合はどんな袋を選んだらよいのでしょうか?
今回は、自分に合った低温調理用の袋を見つけるために、袋の違いと特徴を見ていきます。
選び方のポイント
そもそも真空状態にするにはどんな袋がいいの?? ってところですが、まずは真空パック機で使う袋の特徴を見てみましょう。
- 耐熱耐冷がある
- ガスバリア性が高い(=酸素などのガスを通さない)
- 耐ピンホール性が高い(=穴が開きづらい)
どの真空パックの袋でも110℃以上の耐熱があります。ものによっては150℃以上のものも。また、食品を冷凍できるよう耐冷もあります。
そして、食品の酸化を防ぐために酸素や窒素などの気体を通さないようになっています。これによってより効果的に調理ができるわけです。
また、骨付きの肉や魚、貝や甲殻類など突起物や硬いものがあっても穴が開きづらい袋というのも重要なポイント。だって、穴が開いたら真空する意味がなくなっちゃいますもんね。
ポリ袋とナイロンポリ袋の違いとは?
じゃあ、普通のポリ袋とどう違うの?って思うかもしれませんが
そもそも真空パックの袋は素材が異なります。
ジップロックやアイラップのような袋はポリ袋に分類されます。そして、その名前のとおり、ポリエチレンでできています。
一方で、真空パックの袋はナイロンポリ袋というナイロンとポリエチレンを張り合わせたフィルムでできています。
なんで二つを張り合わせているかというと、いいとこどりをするため。
- ナイロン:耐熱温度が高く、酸素などのガスを通しづらいという特性
- ポリエチレン:熱に溶けやすく、ヒートシールができるという特性
それぞれの苦手な部分を補完しあうことで真空パック用の袋として機能しているというわけです。
ポリ袋なら高密度ポリエチレンの厚みのある袋がベスト!
ここまで説明してお気づきの方もおられるかもしれません。
つまり、ポリ袋はナイロンポリ袋のように熱に強くはないし、酸素などの気体を通してしまうよ~ということです。
え!それって低温調理にポリ袋を使っても真空にできないってこと!?
と心配になってきた方もいるのではないでしょうか。
もちろん大丈夫。
低温調理器で湯せん調理する場合は、90℃以上で加熱することがほぼないので耐熱はそれほど必要ありません。
また、長期保存しないのであれば、ガスバリア性はそれほど気にしなくても良さそうです。
どうしても気になるって方は、高密度ポリエチレンと呼ばれる種類の袋がおすすめ。これは、酸素を透過しづらいという特徴があります。
ただ、ポリ袋は耐ピンホール性は低いので、とがったものを入れると穴が開きやすいのが難点。だから、なるべく厚みのある袋を選ぶことがポイントとなります。
おすすめのポリ袋は?
じゃあ、どれがベストなの?ってところですが
代表的なポリ袋を比較してみました。(Amazon価格で比較)
ジップロックL
30×12箱 |
ジップロックガロン
38×4箱 |
岩谷アイラップ
60×10箱 |
ワタナベお料理パック 40×10P | |
1枚当たりの値段 | 22.19円 | 19.57円 | 4.03円 | 6.45円 |
耐熱耐冷 | -70~100℃ | -70~?℃ | -30~?℃ | -30~110℃ |
サイズ | 26.8×27.3cm | 26.8×27.3cm | 35×25cm | 25×35cm |
厚さ | 0.06mm | 0.06mm | 0.01mm | 0.025mm |
比較してみて一目瞭然。やはりジップロックは値段が高いようです。
ジップロックを使っている方は、他のメーカーのフリーザーバックの方がコストを抑えられるはずなんで探してみると良いかもです。
ちなみにジップロックガロンとは、コストコなんかで売られているアメリカのパッケージのままのものです。たまに、メルカリとかで出品されているのでお得にゲットすることもできます。
また、厚みについてもやはり、冷凍できるだけあってダントツでジップロックが一番でした。
ただ、それぞれ実際に使ってみると、0.025mmのお料理パックでもなかなか厚みと安心感が。イメージでいうと、市指定ゴミ袋くらいの厚みでしょうか。よっぽどとがったものでないとやぶれませんでした。
そして、一番気になるのは味の違いがあるかどうかですよね。
こちらのブログを見ると、どうやら味の違いはあまりない様子。ただ何十時間も低温調理する場合(例えば豚肉36時間)は、高密度ポリエチレンの「お料理パック」の方が美味しい可能性もあるんじゃないかな~と思います。
まとめ
ってな感じで、最終的に私がいきついた袋はこちら。
「お料理パック」です。
ある程度厚みがあって、値段も安い!
そして、高密度ポリエチレンということで安心感があります。
【メール便送料無料】ワタナベ工業 OP−25お料理パック40枚入り
ただ見た目があれなんで、写真を撮ったりするときは「ジップロック」や他のメーカーのフリーザーバックを使っています。
また、ジッパーがないので袋の口をとめるのにこんなのを使ってます。
これは真空調理のブログをされているNickさんのおすすめで、ものすごい頑丈らしいです。
そして、袋が沈まないように物干しざお用のクリップで容器に袋を留めています。
壊れにくくスタイリッシュなステンレスなんでお気に入りです。
真空パック機を使わずに低温調理している方は、ぜひ参考にしてみてください。