呼吸の仕方を変えるだけで、鼻炎やぜんそく、いびきなどの睡眠障害、まさかの肥満までも治るかも?って話が面白かったのでメモ。
読んだのはこちらの本『人生が変わる最高の呼吸法』です。
この本によると、なんと私たち現代人の多くは、ストレスや運動不足、加工食品の食べすぎなどにより、適正よりも2倍から3倍以上も呼吸しすぎな状態になってしまっているそう。
「え?呼吸しすぎって何が悪いの?」
と思われるかもしれません。
だって、深呼吸が体にいいみたいなイメージだってありますもんね。
ですが、太りすぎな人とプロのアスリートを想像してもらうと分かるでしょう。
呼吸しすぎているのはどちらで、健康的なのはどちらだと思いますか?
少なくとも、アスリートではないですよね。
もちろん、酸素がなくては人は死んでしまいます。
が、呼吸をたくさんしても筋肉や組織で活用する量が増えるわけではありません。
というのも意外に思われるかもしれませんが、実は体に取り込まれる酸素の量は、「二酸化炭素の量」と「血液の酸性度(pH値)」によって決められているからなんです。
でも現代人は満員電車や人間関係によるストレス、座りすぎによる運動不足、加工食品の食べすぎなど、生活が変化しました。
そのため、二酸化炭素の量とpH値が正常でなくなり、呼吸しすぎな状態になっているのです。
呼吸をしすぎると老化や肥満の原因にもなる?
では、呼吸をしすぎることでどうなってしまうのでしょうか?
基本的に呼吸すると、フリーラジカルと呼ばれる体の炎症や老化の原因となる物質が生産されています。普通は、免疫系がその物質を中和してくれるのですが、呼吸が増えるとこれが追いつかなくなります。
つまり、どんどん体が酸化します。
他にも、呼吸しすぎな人は慢性的に口呼吸をしている場合が多いのですが、
そういった方は次のような症状もあります。
- 猫背、気管が弱まる
- 脱水症状
- 虫歯や歯の病気
- 口臭がくさくなる
- いびきなどの睡眠障害
- 鼻づまり、鼻炎
- ストレス・不安症
大きな病気ではないですが、なにかしらこれらで悩んでいるという方も多いのではないでしょうか。
自分は呼吸しすぎかどうかを知る
では、自分が呼吸過多になっていないか、気になる方は次の質問に「はい」「いいえ」で答えてみましょう。
- 日常生活で口呼吸をしていることがある
- 眠っているときに口呼吸をしていることがある
- 眠っているときにいびきをかく
- 鼻づまり、倦怠感、めまいなどの症状がある
- 呼吸をしたときお腹よりも胸の動きが大きい
- 安静時に自分の呼吸音が聞こえることがある
- ため息が多い
この項目にけっこうあてはまるという方は呼吸過多である可能性が高いです。
ちなみに私は鼻炎なので、ほとんど当てはまりました。
体内酸素レベルテスト(BOLT)を使えば、もう少し正確に分かります。
ストップウォッチで計るだけで簡単なので是非やってみてください。
正常な呼吸に戻すには?
では、呼吸を正常にするには具体的にどうしたら良いのでしょうか?
筆者は口呼吸を鼻呼吸にするだけでもかなり効果があると言います。
というのも、鼻呼吸にはこんな役割があるからです。
- 口呼吸より取り込む酸素量を20%増やす
- 鼻の粘膜や毛が空気を殺菌
- 空気の温め、加湿
- 血圧調整や神経伝達、免疫機能をもつ、一酸化窒素の貯蔵庫となる
別記事に書きましたが、日常的に鼻呼吸を意識したり、口にテープでとめて眠ったりと、鼻呼吸を強制するだけでも、私自身はかなり呼吸が正常に戻ったのを実感しています。
他にこの本では呼吸を正常にするためのエクササイズがいくつか紹介されています。
- 鼻づまりを治すエクササイズ
- 軽い呼吸のエクササイズ
- 集中力が向上するエクササイズ
が、パレオな男さんの紹介してる呼吸法の方が分かりやすかったので、是非こちらをチェックしてみてください。
- サマ・ヴリッティ
- 腹式呼吸
- 片鼻呼吸法
- カパーラバーティなど
- スダルシャンクリヤ
ちなみにこれらはメンタリストDaiGoさんの著書『超時間術』でも紹介されています。
もちろん1日5分だけでもOK。
まずは、毎日少しずつ続けることから始めてみましょう。