低温調理器といえばAnovaなんですが、最近は色々な種類が出てきました。
見た目も値段も色々で、正直どれを選べばいいのかよく分からないという方も多いのではないでしょうか?
そこで、家電批評さんという雑誌で3つの価格帯の低温調理器を実験・比較した記事が非常に参考になったのでメモ。
比較されていた低温調理器はこちらの3つ。
- Anova「Precision Cooker」21500円
- GINZA OLIBAR「スーヴィードクッカー」27000円
- サンコー「マスタースロークッカー」9800円
この3つの低温調理器で実際に同じ条件でお肉を調理し、「温度の誤差」や「熱の入り方」「使い勝手」「味」を比べてくれています。
いろんな記事をみましたが、販売サイトの情報による値段や機能の比較ばかりだったので非常にありがたいですね。
低温調理器に重要な能力とは?
結論からいうと、この雑誌記事ではダントツAnovaに軍配があがりました。
テストは牛のステーキ肉、豚のかたまり肉、卵と3つの調理で比較されましたが、
調理時間に大きく差が出たり、お肉の仕上がりにムラがあったり…。
では、なぜ差がでたか?というと
低温調理器には3つの能力が重要であるからということが分かっています。
低温調理器選びで重要な3つの能力
- 温度の正確さ
低温調理は食中毒が一番怖いのですが、そもそも正確に温度を計ってくれないと温度設定してもまだ食中毒が活動する温度(55℃以下)だった!なんてことも。
炊飯器の保温機能は比較的高い温度(70~80℃)なので食中毒は大丈夫かもしれません。でも、やわらかい部位の肉はその温度では固くなりがちです。
また、ステーキ肉や卵なんかは2,3℃単位で仕上がりや固まり方が違うので、やはり正確さは重要。
- 水温リカバリ能力
食中毒のリスクを低くするには、かたまり肉をお湯に入れた時に下がった温度を短時間で元にもどす能力が重要です。
基本的にこれは、下がった温度をすぐに検知できるかどうかですね。
Anovaはすぐに検知して水温を戻そうとしました。
- 攪拌(水をかき回す)能力
水を勢いよくかきまわしてくれないと場所によって温度が変わるので、お肉に均等に熱が入らなかったりしちゃいます。それによってムラが出る。
豚のかたまり肉の調理テストでGINZAさんの調理器でムラが出てしまったそうなのですが、これはこの能力が低い疑いがあるといえますね。
この雑誌の記事では、そのあと調理器の能力テストもしてくれています。
ってことで、見てみましょう。
低温調理器の能力を計るテスト
【テスト1:温度の正確さ】
内容:水槽に2ℓの水を入れ60℃に設定。3箇所に温度計を設置し、水温が正確かを計測。
結果:
- Anova 59℃
- GINZA 55~57℃
- サンコー 56℃
驚いたことに、なんとこんなにも温度差が出ていました。
サンコーさんは温度差があるものの、場所が違っても温度は同じ。でも、GINZAさんは場所によって温度が違ったのです。
【テスト2:水温リカバリ能力】
内容:60℃2ℓのお湯が入った水槽に500mlの水を入れ、元の温度に戻る時間を比較。
結果:
- Anova 4分25秒
- GINZA 49秒
- サンコー 3分32秒
一番にアラームが鳴ったGINZAが勝利?と思いきや、水温を計測するとまだ57℃だったそう。
【テスト3:攪拌能力】
内容:水槽に茶葉を入れ、どのくらい攪拌能力があるか比較。
結果:
Anovaとサンコーさんは茶葉が踊るように舞いましたが、GINZAさんの茶葉はほとんど底で沈殿したままでした。
これによって豚肉のかたまり肉の仕上がりにムラが出た理由が判明しました。
でも、いくら攪拌する力があるからといって、水槽にお肉を入れ過ぎてしまうのも危ないことが分かりますね。
まとめ
「使い勝手」や「値段」だけを見ると、持ち手があったり日本語の説明書があったりと、サンコーやGINZAが良さそうに見えます。
一方で、Anovaは海外使用なのでアプリや説明書、レシピも英語だったり、変換プラグが必要だったりします。
ですが、低温調理は美味しさよりも、安全第一。
4℃も水温が違うと調理時間も大幅に変わるし、食中毒のリスクだって高くなります。
食中毒にならないためにも「温度の正確さ」「水温のリカバリ能力」「攪拌能力」の3つのポイントを意識して調理器を選ぶと良さそうです。
「これから低温調理器を買うぞ!」という方は今のところまだAnovaが一番無難かと思います。
Wi-FiやBluetoothの機能は他の調理器にはありませんし、使用している人も多いのでネット検索すれば使い方もだいたい分かるはずです。
ただ、今回の記事で日本で2番人気の「Boniq」さんの商品がなかったのが気になるところ。
Boniqさんが安全だと分かれば、日本語対応だし一番いいんですけどね!
(追記:2019/2/22)
AnovaとBoniq両方ゲットしたので、使い心地なんかを比較してみました。
興味のある方はどうぞ。