「週間栄養学」を知っていますか?
人の体には体内時計があり1日の単位で動いています。ですが、人間社会独特の「1週間単位」で食事を調整しようとするのが「週間栄養学」です。
というのも、普通動物社会ではほとんど毎日同じリズムで生活しますが、人は日によって異なった生活をします。
仕事のある平日は残業で就寝が遅くなることもあれば、だらだらと過ごす休日は朝起きるのが遅いことも。金曜日には飲み会で食べ過ぎてしまったり、日曜日の夕方は、「明日からまた仕事かー」とサザエさん症候群になったりする方もおられるかもしれません。
栄養学においては「1日単位」だと、残業で夜ご飯が遅くなったり、飲み会でたくさん食べたりというのを調整できません。そこで、「1週間単位」で考えようとするのが「週間栄養学」。
平日にはどんな食事をするべきか?食事が遅くなった場合はどんな対策をすべきか?など研究が進んでいます。
ただ、これは研究が始まったばかりの分野。最近やっとデータが少しずつ出てきたところなんだそうですが、面白い研究があったのでメモ。
週に2日暴飲暴食しても大丈夫かもという研究
これは日本で行われた未発表の研究。
以下の4つのグループを作り、1ヶ月間体重・体脂肪を測定したそう。
- 1週間、暴飲暴食を全くしない
- 休日2日間だけ暴飲暴食をする
- 平日5日間暴飲暴食をする
- 1週間毎日暴飲暴食をする
結果どうなったかというと、3と4のグループはもちろんどんどん太っていきました。
一方で1と2のグループは、どちらも体重・体脂肪がちょっと増えた程度で差がほとんどなかったのです。
どのくらいの年齢の方を何人対象にしたのか、どのくらいのカロリーを摂取したのか、など分からないことも多いのですが、週2日までなら食べ過ぎても大丈夫かも?という結果になったわけです。
でも、この記事のタイトルはそう。
「週2回は食べ過ぎた方がやせるかも?!」というもの。
それでは説明できていませんね。
なので、ここから週2回食べ過ぎる「チートデイ」という方法をご紹介。
たまに好きなものを食べた方がやせる?
「チートデイ」とは「たまには好きなものを食べてもいいよーとする日」のこと。
「真面目にダイエットしているのになかなか痩せない!」って方、よくいますよね。
テレビの過激なダイエット番組でも、2週目からはなかなか体重が落ちなかったりします。
実はこれ、脳には一定の体重を保とうとするシステム(セットポイント)のせいなんです。
カロリー制限を続けると、脳は一定の体重を保とうとします。
ですが、たまに「チートデイ」で好きなものを食べることで、脳を騙し体脂肪を安定的に減らすことができます。
具体的にどんな効果があるかというと、
- 痩せにくい体になるのを防ぐ
- 基礎代謝が上がる
- 空腹感が少なくなる
ってな感じです。
我らが師匠のパレオな男さん(勝手に師匠呼ばわり)を参考にしてますので、行われた研究やメリットの詳細などは、こちらを見てみてください。
確かに、私と旦那もダイエットを始めた頃から週に2〜3食ほどはハメを外して外食したり、暴飲暴食をしていましたが、増えてもすぐ元に戻っていました。
どうやら、むしろ代謝が上がって、ゆるーりと痩せられたわけですね。
ただ、これについてはまだ研究が少なく
- どのくらいの間隔がベストか?
- どのくらいの量がベストなのか?
などといったことは分かっていません。
今後、さらに研究が進むと嬉しいですね!
ちなみに、最初に書いた研究はこちらの本を参考にしました。
興味のある方はどうぞ。