『サボタージュ・マニュアル』から学ぶ!組織の破壊と改善策

こんな経験ありませんか?

  • ある会社へ電話したときに、いろいろな部署をたらい回しにされ、結局担当者が分からなかった。
  • 会議を何度も開くが、長々議論した後、結局決定は先送りされた。
  • 上司に意見したら、「俺に意見するな。今までお前がやって何になった」と言われた。
  • 会社は安定しているが、出世争いや派閥争いが起きるようになった。
  • 自分よりできない奴と思っていた人が、新しいチームに大抜擢され、やる気をなくした。

日本の企業では、あるあるですよね。

実はこれらの積み重ねが、組織をじわじわと弱体化させているんだよー、と教えてくれるのが、今回ご紹介する本『サボタージュ・マニュアル』です。

サボタージュとは、諜報組織、つまりスパイのことです。

米国戦略諜報局(0SS)というスパイ組織が実際につくった一般市民向けマニュアルについて書かれています。

え?スパイが一般企業に関係ある?と思うかもしれません。

が、スパイ活動とは私たちがイメージするような派手なものもあれば、一般市民が敵国側にできるようなちょっとした活動もあるのです。

それは本当にささいな活動。

例えば、敵国の人をイライラさせる方法から、事故や火災、機械の故障を起こす方法、心得やコツまで様々です。

その中でも、

  • どうすれば、組織をうまく回らないようにするのか?
  • どうすれば、組織を崩壊させられるか?

という観点から見てみると、企業の問題点が見えくるのです。

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組織を破壊するには?

組織での破壊活動は、ざっくり分けて7つ。

  • 形式的な手順を過度に重視せよ
  • ともかく文書で伝達して、文書を間違えよ
  • 会議を開け
  • 行動するな、徹底的に議論せよ
  • コミュニケーションを阻害せよ
  • 組織内にコンフリクトをつくりだせ
  • 士気をくじけ

出典:『サボタージュ・マニュアル』

これだけ見ても、おもしろいですね。

特に面白かったのがこの2つ。

「形式的な手順を過度に重視せよ」

これは、マニュアル通りを大切にする企業なんかによくありますね。

決裁だと、直近の上司だけじゃなくて、さらに上層部のハンコが何個も必要な会社が多いです。

役所なんかも手続きするのに、あっちこっちへ行かされたり、書類を書いたり・・・手間と手順を大事にしているところがある気がします。

書類にしておけば安心・・・と思いがちですが、そこまで本当に必要なのか?逆に面倒じゃない?みたいなことを改めて考える価値はありそうです。

「会議を開け」「行動するな、徹底的に議論せよ」

これについても、特に日本の企業に多いこと。

とりあえず関係のある人全員呼んで会議しておけばいいと思ってるみたいなことありますよね。

地域の集まりなんかもこんな感じに思いますが、私だけ?

A案かB案か・・・何時間も議論を重ねて、結局「結論はまた次の会議で決めましょう」みたいな(笑)

〜まとめ〜

会社のマニュアルを考えるような立場でなくても、「これは普段気をつけなきゃな」とか「実は自分も破壊活動してた?!」なんて発見もあります。

「組織を破壊するには?」というところから、「人間関係をスムーズにするには?」ってところを是非考えてみてください!

発売されているのは、2冊。

『サボタージュ・マニュアル』と『アンチ・サボタージュ・マニュアル』です。

前者は、本も薄目で、分かりやすい内容でさらさらっと読めるので、ビジネスマンにおすすめです。後者は、翻訳本なので内容が少し難しいですが、具体例も多いものとなっているので、リーダーや読書家の方はこちらを読まれた方が良いかもしれません。

是非どうぞ〜。

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